医薬品製造・販売における薬剤師の立ち位置

製薬メーカーや工場での薬剤師の役割とは?

医薬品製造・販売における薬剤師の立ち位置

医薬品の製造・販売という分野において、薬剤師は必要不可欠な存在です。その理由は薬事法第17条に「医薬品の製造・販売を行う場合、薬剤師を置かなければならない」と定められていることによります。

この役割は、看護師は勿論、医師や獣医師が担うことが出来ないことになっており、薬剤師にのみ果たせるものとなっています。

この薬事法17条に基づき、製薬メーカーでは工場や、各施設ごとに薬剤師を配置しており、関連の求人も定期的に出ています。ここでよく混同されるのが、この配置される薬剤師とMR(医薬情報担当者)です。どちらも製薬メーカーによる直接採用の場合が多く、薬剤師の資格が活かせる仕事のため、同じようなものだと考えられがちですが、まったく異なる存在です。

製薬メーカーの工場・施設に配置される薬剤師は、文字通り薬剤師の国家資格保持者のみが就ける仕事ですが、MR(医薬情報担当者)に関しては、薬剤師資格は必須ではありません。むしろ、MRの薬剤師資格保持者は1割程度にとどまっており、薬学部以外の理系出身者や、文系出身者が大多数を占めています。

ここまでは、医薬品製造・製薬メーカーでの薬剤師を見てきましたが、次に医薬販売業における薬剤師の役割を見ていきましょう。医薬品販売業に関しては、法令や法律が改正される頻度が高く、その時々によって薬剤師の働き方・役割が微妙に変わっています。

2009年以降においては、一般医薬品が「第一類、第二類、第三類」に分類され、販売できるのは薬局、店舗販売業(ドラッグストア等)、配置販売業(置き薬等)に制限されています。また、店舗販売業においては、第一種医薬品の販売に薬剤師の対面販売や、書面での情報提供が義務付けられており、登録販売者などでは対応不可となっています。

また、第二類と第三類の販売も、薬剤師もしくは登録販売者の常駐が必要となるため、薬局や店舗販売業における薬剤師の重要性は、かなり高いものとなっています。