地域包括ケアにおける薬剤師の役割

今後ニーズが高まる薬剤師の仕事

地域包括ケアにおける薬剤師の役割

高齢化が急速に進む日本において、地域包括ケアシステムの構築は急務とされています。 地域包括ケアシステムとは、医療・介護を地域の中で支援するという包括的システムを指しますが、その柱となるのが在宅医療・在宅介護です。

ちなみに、地域包括ケアシステムでいう「地域」とは、生活基盤の指針となる中学校校区、人口約1万人程度の地域を指します。 厚生労働省による長期推計を見ると、2011年度における医療介護の利用者や1日あたり1353万人となっていますが、2015年度にはこれが1779万人、2025年には1637万人にまで膨れあがると予測されています。

地域包括ケアシステムは、医師・看護師・薬剤師・ケアマネージャー・ヘルパーなどが連携を取ることで機能します。このシステムにおいて、薬剤師は「いつでもどこでも、必要な際に必要なだけの医療品を適切な形で供給する」という役割を担います。

地域包括ケアシステムにおいて、薬剤師は「居宅療養管理指導業務(介護保険適用)」「在宅訪問薬剤管理指導業務(医療保険適用)」などに携わることとなるため、薬局・薬剤師の需要を高める一要因となると考えられています。

この業務を行うための体制整備は、現在まだ完全ではありませんが、徐々に休日・夜間のサービス供給体制、調剤応需体制が整えられつつあります。 また、地域包括ケアシステムにおいては、薬剤師と薬局、地域の医師会との連携が不可欠なため、個々の薬局が組織化し、バックアップする体制を作ることも重要です。

さらに、在宅医療に適切に対応するため、医療用麻酔薬の供給体制や、無菌製剤への対応が可能な設備の完備などが薬局側にも求められます。

薬剤師個人としては、地域包括ケアシステムにおいて、在宅治療を受ける患者さんや施設療養者、医療チームの関係者、介護関係者との協働が重要となるため、今まで以上に高いコミュニケーション能力が求められることとなります。 これから、在宅医療や在宅介護に対応することをお考えの薬剤師の方は、是非参考になさって下さい。